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大気球を使って世界最大級のソーラーセイル展開に成功

平成18年8月30日(水)6時10分に、平成18年度第2次気球実験の2号機として、
ソーラーセイルの展開試験を目的としたB200-7号機を三陸大気球観測所より放球しました。気球は、放球3時間10分後に高度37.0kmで水平浮遊状態に入り、展開実験を行った後、30日9時48分に指令電波を送信し、観測器を気球から切り離しました。観測器は海上にパラシュートで緩降下し、30日午後0時までに、総合技術研究本部のヘリコプターによる捜索の後、回収船によって無事回収されました。

本実験の目的は、現在計画検討中のソーラー電カセイルミッションに用いる薄膜宇宙構造物である、ソーラーセイルを展開する機構の機能確認とその実証を行うことにありました。本実験では、繰り出し機構を用いて、大型膜面の準静的な展開に初めて成功しました。展開した膜面のサイズは差し渡し20mで世界最大級です。展開状況をカメラで記録し、展開機構の動作状況を示す各種データを取得できました。これにより、大気球を利用し、上空で空気抵抗を抑えた実験の方法も新たに開拓することができました。これらの成果は、今後のソーラー電力セイル宇宙機の実用化のための貴重な資料となりました。今後も継続して、展開機構の改良と実機搭載のための機器開発を進めていきます。

放球直前の様子

放球直後の様子

膜面展開:1次展開後

膜面展開:2次展開後

着水

2006年8月31日

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