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概要
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宇宙科学の分野では、国際協力のもとに研究を進めることが特に重要な意味を持っています。たとえば、南極圏や赤道地帯で気球やロケットを飛ばすと、日本ではできないような観測を行うことが可能になります。また、互いの技術や経験を持ち寄ることによって、より充実した観測が行えるようになります。
さらに、仕事を分担することにより、一国では手に余るような大規模な計画も実現可能になります。たとえば、いくつかの人工衛星と地上の数多くの天文台とが同時に観測を行うことで、宇宙のダイナミックな姿をとらえることができるようになりました。
近年我が国と諸外国の研究グループが協力して行ってきた研究には、下の表のようなものがあります。(国名・地名等は実施当時の名称)
ロケットによる観測
| 目的 | 相手機関等 | 実施時期 |
|---|---|---|
| X線星 | インド:ツンバ | 1968年, 69年 |
| X線で見た宇宙 | 米国:ハワイ州 | 1971年, 72年,74年, 76年 |
| 赤道上空の大気 | インド:ツンバ | 1972年〜 73年 |
| 成層圏 | 米国:ニューメキシコ州 | 1974年 |
| 電離層 | カナダ:ペリー岬 | 1974年, 77年 |
| 電離層 | ペルー | 1975年 |
| オーロラ帯電離層 | デンマーク、グリーンランド | 1974年, 76年 |
| オゾン観測 | 米国:ワロップス島 | 1979年 |
| 親子ロケット実験 | 鹿児島県内之浦町 | 1980年, 81年 |
| 親子ロケット実験 | 米国:ホワイトサンズ、アラスカ | 1983年, 85年,92年 |
| 電離層の熱エネルギー収支 | 西ドイツ | 1984年 |
| 中層大気の観測 | 鹿児島県内之浦町 | 1980年, 90年 |
| オーロラ観測 | ノルウェー:アンドーヤ | 1990年 |
| イオン流出機構の観測 | ノルウェー:スピッツベルゲン | 2000年 |
| 電離圏イレギュラリティー | 米国:NASA、クレムソン大、テキサス大 | 2002年 |
| オーロラ観測 | ノルウェー:アンドーヤ | 2004年 |
大気球による観測
| 目的 | 相手機関・放球場所等 | 実施時期 |
|---|---|---|
| さそり座のX線星 | インド:ハイデラバード | 1970年〜1975年 |
| かに星雲のX線 | 米国:テキサス州 | 1974年〜1978年 |
| 成層圏 | 米国:ニューメキシコ州 | 1973年 |
| 宇宙線 | インド:ハイデラバード | 1974年 |
| オーロラ | 米国:アラスカ州 | 1974年 |
| オーロラX線 | カナダ:トンプソン | 1975年 |
| 宇宙線 | 米国:テキサス州 | 1975年〜1980年 |
| 高エネルギー宇宙線 | オーストラリア | 1978年〜1980年 |
| 赤外線で見た宇宙 | オーストラリア | 1978年〜1980年 |
| 空中電気 | オーストラリア | 1980年 |
| 銀河赤外線、重一次線、大気電気 | オーストラリア | 1983年 |
| 日食 | インドネシア | 1983年 |
| 銀河遠赤外線 | オーストラリア | 1985年 |
| 大気組成、赤外線、X線 | 日本→中国 | 1986年〜1988年 |
| 硬X線・ガンマ線 | ブラジル:サンパウロ州 | 1988年〜1991年 |
| 銀河遠赤外スペクトル線 | 米国:テキサス州 | 1991年〜1993年 |
| 高エネルギー宇宙粒子 | 米国→カナダ(マニトバ州) | 1993年〜2002年 |
| オゾン | ドイツ→ノルウェー(スピッツベルゲン) | 1994年〜1999年 |
| 宇宙線 | ロシア:カムチャツカ | 1995年〜1999年 |
| 大気球搭載太陽望遠鏡による観測 | 中国:中国国立天文台 | 1998年〜2001年 |
| 遠赤外線の観測 | インド:ハイデラバード | 1998年〜 |
| 高エネルギー宇宙粒子 | 米国→南極(マクマード基地) | 2004年〜 |
| 硬X線撮像観測・宇宙遠赤外線観測 | ブラジル:サンパウロ州 | 2005年〜 |
人工衛星による観測
| 目的 | 相手機関等 | 実施時期 |
|---|---|---|
| 粒子加速器を用いた宇宙科学実験(SEPAC) | 米国:米国航空宇宙局(NASA) | 1974年〜1992年 |
| 「たいよう」電離層の解明 | 西ドイツ:AEROS-B衛星 | 1975年〜1976年 |
| 「きょっこう」オーロラの観測 | カナダ:ISIS-2衛星 | 1978年 |
| 「じきけん」磁気圏のプラズマ波動 | 米国:ISIS衛星など | 1979年〜1980年 |
| 「はくちょう」X線星の光、電波観測 | ヨーロッパ・南米天文台など | 1979年〜1981年 |
| 「ひのとり」太陽活動の観測 | 米国:SMM衛星 | 1981年 |
| 「てんま」X線星、X線銀河 | 欧州宇宙機関(ESA):EXOSAT | 1983年〜1984年 |
| 「ぎんが」X線星、X線銀河 ガンマ線バーストの観測 |
英国:レスター大学 | 1987年〜1991年 |
| 米国:ロスアラモス研究所 | 1987年〜1998年 | |
| ボイジャー2号の追跡 | 米国:米国航空宇宙局(NASA) | 1989年 |
| 「あけぼの」オーロラの観測 | カナダ:カナダ宇宙庁(CSA) | 1989年〜 |
| 「ひてん」微小宇宙塵の観測 | 西ドイツ:ミュンヘン工科大学 | 1990年〜1993年 |
| 「ようこう」太陽活動の観測 | 米国:米国航空宇宙局(NASA) 英国:マラード宇宙科学研究所 |
1991年〜2004年 |
| 「GEOTAIL」磁気圏尾部の研究 | 米国:米国航空宇宙局(NASA) アイオワ大学等 |
1992年〜 |
| 「あすか」X線星、X線銀河、X線背景放射 | 米国:NASA(ゴダード宇宙飛行センター) マサチュ−セッツ工科大学等 |
1993年〜2001年 |
| 「EXPRESS」大気圏再突入実験 | 鹿児島県内之浦町 ドイツ:ドイツ宇宙機関(DARA) |
1995年〜1996年 |
| 「SFU」宇宙実験・観測フリーフライヤ | 米国:米国航空宇宙局(NASA) | 1995年〜1996年 |
| 「ISO」ESAの衛星による協同観測 | 欧州宇宙機関(ESA):ISO | 1995年〜1998年 |
| 「はるか」スペースVLBI観測 | 米国:NASA(ジェット推進研究所) 米国国立天文台(NRAO) ヨーロッパVLBI網(EVN、JIVE) オーストラリア:オーストラリア望遠鏡(ATNF) カナダ」カナダドミニオン電波天文台他 |
1997年〜2005年 |
| 「のぞみ」火星上層大気観測 | 米国:米国航空宇宙局(NASA) フランス:フランス宇宙センター(CNES) カナダ:カナダ宇宙庁(CSA) スウェーデン:スウェーデン宇宙物理研究所(SISP) ドイツ:ミュンヘン工科大学(MTC) |
1998年〜2003年 |
| ESA:Mars Express | 2000年〜2003年 | |
| 「IMAGE」地球磁気圏撮像観測 | 米国:米国航空宇宙局(NASA) | 1999年〜2003年 |
| 「RHESSI」太陽活動の観測 | 米国:米国航空宇宙局(NASA) | 2002年〜 |
| 「はやぶさ」小惑星探査、サンプルリターン | 米国:米国航空宇宙局(NASA) | 2003年〜 |
| 「あかり」赤外線全天サーベイ | ヨーロッパ:欧州宇宙機関(ESA) 韓国:韓国天文宇宙科学研究所(KASI)他 |
2006年〜 |
日米科学技術協力非エネルギー分野協定に基づく日米宇宙科学
1979年にリモートセンシング、科学観測等の宇宙分野における日米間の協力プロジェクトの推進、及び新規プロジェクトの検討を行うため、日米常設幹部会が設置され、さまざまなプロジェクトが行われてきました。
宇宙科学関係機関連絡協議会 (IACG)
国際的な宇宙科学の協力は、IACG(Inter-Agency Consultative Group for space science:)という枠組みで行われてきました。これは1980年代のハレ ー彗星探査計画において始められたものです。

